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Brewery Orchestra
ー 場所と音 ー

ロンドンの巷のクラフトマンシップを表現するために、サウンドスケープの概念をベースに作られた音楽作品。実際に現場に足を運び、人々と交流し、プライマリーリサーチを意識して制作した。街が生み出す音は、人々の暮らしの一部を作り上げる。近年クリエイティブな都市と注目されるロンドンには様々なものづくりの現場が存在し、その際立つ個性から街の顔の役割になっている。今回はその中でも盛り上がりを見せているクラフトビールの工場にお邪魔し、音を採取し楽曲として再構築した。クラフトマンシップは街を活性化させる。今回の2次的な制作はその体現であり、ものづくりの精神は都市を活性化させるということを身をもって体験できた。

genre :
composing
year :
2016
role :
researching
composing
skills :
Primary research
Ableton Live

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「クラークショウズ」のビールセット
お世話になったロンドンのマイクロブルワリー「クラークショウズ」のビールセット。ボール紙にスクリーンプリントを施したクラフト感溢れるパッケージ。瓶に貼られたラベルのイラストは近所のロンドン芸術大学の学生によるもので、地元に根ざしたものづくりの精神が伺える。
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ロケーション
高架下にあるブルワリーなので定期的に電車が通過する音、またロンドン上空は頻繁に航空機が飛んでおりその音など、ロケーションがわかる音を作品に生かすことができるように工夫していった。
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Ableton Liveによる制作画面
録音した音を並べ、必要があればカットし再構築していった。映画「ダンサーインザダーク」にて主演ビヨークが工場で作業しているうちに機械音が彼女の頭の中で次第に音楽になっていってみんな踊り出すシーンにインスピレーションを受けながら制作した。